情報セキュリティ対策の必要性を改めて説く必要はない。特にITシステムが高度化し
ていく中で情報セキュリティ対策そのものをIT化によって実現するという動きが活発化
している。しかし情報漏洩に代表されるセキュリティ破りは後を絶たない。人間が介在
する問題だからである。IT化対策だけでは対処できない対人的かつ物理的なセキュリテ
ィ対策が注目されてきている。人間的接点での情報セキュリティ対策ツールSECTEMの
最新動向と戦略ポイントを聞いた(編集部)。
登場の背景と基本機能
−SECTEM誕生の背景は?
川崎 情報媒体自動監視システムSECTEMシリーズが最初に市場参入しましたのは1988年
のことです。基本機能的に一口で言いますとアンテナ装置で、電子タグから発信される信号を
正確にキャッチすることで、電子タグが装着されたLTOなどデータメディアが建物から不正に
持ち出されるのを防御するシステムです。
仕組みは非常にシンプルですが、物理的に人間が関与する現場での不正行為を遮断できる情
報セキュリティ対策として、情報保管現場の必需品として、金融業界はじめ幅広く使用されて
いるものです。
CMT、DAT、DLT、LTOといった磁気テープ媒体の不正持ち出しを防御できる絶対的セキ
ュリティソリューション機能が高く評価され、活用され続けてきています。
特に金融機関では個人情報を早い時期から取り扱ってきていますが、従前のオープンリール
方式の磁気テープ媒体が、カートリッジタイプに変わる頃から本格採用が始まり、爾来、継続
して活用頂いております。
−SECTEMの概要は?
川崎 最新のSECTEMシリーズはSUPER5000モデルでして、その概要は次の通りです。
@SECTEM SUPER5000本体で発生させた高周波信号を送出、
A対象物に装着されたスーパータグ(電子タグ)が検知エリアに入り本体からの高周波信号を
受信すると応答信号を発信、
B本体が応答反応を受信すると、警報回路が機能し、コントロールボックスへ信号を送出、
C信号を受けたコントロールボックスは、警報ランプの点灯とブザー音により、対象物の不正
持ち出しの事実を管理者に通知するとともに、各種外部連動機器に対して信号を送出する。
以上の基本機能で物理的かつ適切に不正行為を防御致します。
−SECTEM の特長と販売戦略
川崎 一番の特長は、業界最大級の対象物検知エリアを持つこと、正確な検知能力を持って
いることで、正確で絶対的な物理的セキュリティソリューションをご提供してきております。
主な特長は次の通りです。すなわち、
@対象物以外を誤探知することなく正確な検知を実現、
A検知可能な対象物はCMT、DAT、DLT、LTOなどカートリッジテープ媒体の他、携帯用OA機器、
重要書類ファイルなど豊富、
B450×1100×90o、20kgのスマート設計および柔軟な検知エリア設定によるレイアウトフリー
型で壁面取り付けが容易、
C都市銀行、地方銀行、証券、生命保険、損害保険など金融関係、官公庁、データセンター、
一般企業など豊富な実績がある−など。
一度導入されましたら、継続使用して戴けるのも大きな特長であり、信頼性の証だと考えてい
ます。
販売活動としては、特に最近は大規模なデータセンターからの引き合いが増えていますので注
力したいと思っています。データセンターの社会的責任を反映してのことだと考えています。
NII日本情報産業株式会社
http://www.nii.co.jp/sectem/
東京都渋谷区渋谷3-1-4 日本情報産業ビル